【新潟市北区】自然豊かな福島潟で、貴重なオニバスが開花しています
新潟市でも連日、真夏日や猛暑日が続いています。北区の福島潟では、毎年暑い季節になると珍しい植物の花が見頃を迎えます。
福島潟は面積は262ヘクタールあり、潟と名のつく湖の中では新潟県内で最大。たくさんの鳥や植物にあふれる自然豊かな場所で、地域住民には憩いの場として、観光客には自然観察ができるスポットとして、親しまれています。
湖畔に建つ逆三角形が特徴の観光施設「ビュー福島潟」からは、潟全体が見渡せます。
福島潟には450種類以上の植物があるそうです。中でも、夏から秋にかけて花を咲かせる珍しい植物とは「オニバス」のこと。現在は全国で70カ所程度しか生息が確認されない希少な植物です。
特徴は、池を覆い尽くすほど大きい葉。葉は大きなもので2メートルもあるとか。しかもかなり丈夫なようで、写真を撮影する直前にはシラサギが葉っぱの上を歩いていました。表面がトゲトゲしているのに平気なんでしょうか?
葉が巨大でトゲがあることから鬼が連想され、鬼の蓮、オニバスと名がついたようです。
花の形もとってもユニークで、濃い紫色の小さな花です。花は大きな葉を突き破って、空に向かって咲いていました。
池のそばにあった看板によると、この地域では「どんばす」という呼び方もあるそうです。オニバスは一時絶滅したと思われたのですが再発見され、地域住民の皆さんの保護活動によってこの地に再び根付いたとのこと。今では地域のシンボルの1つとなっています。
見頃は7月〜9月中旬まで。オニバス池までの道は狭いところがあるのでご注意ください。
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